このページの本文へ

COMPUTEX TAIPEI 2025レポート 第4回

ASUSのデザインポリシーと日本戦略も教えてくれました!!

世界最速610Hzディスプレーに超軽量ゲーミングマウスも=ASUSがCOMPUTEXに向けてROG新製品を発表

2025年05月20日 04時00分更新

文● みやのプロ(@E_Minazou)編集● ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷


 ASUSは5月19日、世界のIT関連プレスを集め、COMPUTEX2025に向けたプレス向けイベント「UNLOCK The ROG LAB」を本社で開催、最新ゲーミングPCやパーツを発表、展示した。また、インタビューの時間を頂き、デザイナーやエグゼクティブに話をうかがった。

「UNLOCK The ROG LAB」は台北のASUS本社で行われた

自然光が降り注ぐメインロビー

世界のプレスが詰めかけた

インドネシアチームの記念写真

超軽量マウス「ROG HARPE II ACE」
2分割キーボード「ROG FALCATA」
放熱マウスパッド「ROG Sheath II XXL」
 

オープニングではKris Huang氏が挨拶

周辺機器はEason Lee氏が紹介

 まずは新しい超軽量マウス「ROG HARPE II ACE」を発表した。重量わずか48gというのが最大の特徴で、「HARPE ACE AIM LAB EDITION」の54g、「HARPE ACE MINI」の49g、「KERIS II ACE」の54gを下回る。信号速度はROG SPEEDNOVAで8KHz、ZONE MODEで最高のゲーミングモードに設定できる。

プロゲーマーが開発協力

軽さを追求しました

通信速度は8KHzです

没入するためのZone Modeは便利ですね

 次に発表したキーボードは2分割の「ROG FALCATA」で、左手でキーボード操作、右手でマウス操作をベストポジションで行えるのがウリである。キーボードに左側にマルチファンクションボタンとホイールを実装しており、一発でキーのアクチュエーションポイントを変更できる。キースイッチは「ROG HFX V2」を採用し0.01mm単位の正確性を持つ。

2分割で右手と左手が最高の位置に

両手でのキーボード操作時もベストポジション

ボタンとホイールを搭載

最新スイッチ採用

キーボードも8KHz通信

こちらも没入モード搭載です

 また、放熱性に優れた大判のマウスパッド「ROG Sheath II XXL」も発表。3製品合わせて、最強のゲーミングデスクトップを構成できる。

実機展示にプレスが集中しました

右から2つ目が新製品の「ROG HARPE II ACE」です。あとの3つが分かる人はプロ!!

世界最高速610Hzのディスプレー
「ROG STRIX ACE XG248QSG」
小型ゲーミングデスクトップ
「ROG G700」

ここからは担当のWhitson Gordon氏が紹介

 続いて、24.1インチのFHDで世界最高速度610Hz動作のディスプレー「ROG STRIX ACE XG248QSG」が登場。表示遅延は0.8ms、反応速度は0.1msとこちらも高速である。

実機の展示ではブレ表示がなくなることをアピールです

 次に紹介したのはミニ・ゲーミングデスクトップ「ROG G700」で、ノート用のCPU「Core i7-13620H」に、こちらはデスクトップ用の「GeForce RTX5060Ti」を組み合わせた製品だ。

CPUの冷却はヒートパイプでノートPC的ですね

14型で持ち運べるゲーミングノート
「ASUS TUF GAMING A14」

 

 こちらはROG ではなく、お求めやすいゲーミングブランドASUS TUFシリーズの新製品で、14型でモバイルができる。CPUは「Ryzen AI 7 350」、GPUは「GeForce RTX5060」を搭載。ディスプレーは14型2.5K解像度で165Hz、最高輝度400ニトを採用。厚みは16.9mmで重さは1460gである。

片手でラクに持てました!!

先週末に発表したRTX5060搭載ノートも紹介されました。

TB5の外付けGPU装置
「ROG XG STATION3」
DOOM好きにヒット
「ROG ASTRAL RTX 5080 DOOM EDITION」

ここからはパーツ担当のSharon Chang氏が紹介です

 続いては自作パーツ系で、まずはASUSが得意とする自作PCの裏配線システムBTFを紹介。これは、「Back-To-the-Future」の略で、品ぞろえも豊富だ。

展示では従来マザーとBTFマザーを比較。グラボもBTF対応モデルだ。

こちらが組んだところ

ホワイトモデルです

白でそろえるとクールな感じですね

 続いて、外部接続用GPUステーション「ROG XG STATION3」を紹介。Thunderbolt5接続で、もちろんRTX50シリーズが搭載できる。TB5搭載ならノートPCでもパワーアップできるのが魅力だ。

信号コネクターはBT5が2つあるのみ

グラボさす前はこんなルックスです

 そして、「DOOM The Dark Ages」とのコラボパーツとして、RTX5080のグラフィックボード「ROG ASTRAL RTX 5080 DOOM EDITION」を紹介です。予約開始で7月発売予定だそうです。

こちらもたくさんのプレスが取り合って撮影していました

裏側もカラーリングありです

 「ASUS Multi-LM Tuner」はインストールするだけで、GUIを使ってマルチモーダルのランゲージモデルのローカル環境を整えられるアプリである。

こちら、おなじみOMNIくんのフィギュア。。日本でも発売予定だそうです

ビジネス機コーナーもあり、日本未発売の「ExpertBook B5/B3/B1」が展示されていました

ヒンジの耐久性テストと防水テストの様子も展示されていました

ASUSデザインフィロソフィー
3つの柱でヒット商品を生む

 

インタビューに対応していただいた「ASUS Design Center」のみなさん

 ROGの発表とは別に、「ASUS Design Center」のみなさんにデザイン戦略を伺うことができた。Associate VP of ASUS Design CenterのH.W. Wei 氏とDesign Project ManagerのYitien Hwang氏が強調したのは、ASUSのデザインフィロソフィーで、デザイン精神は「Simple made Meaningful」、そして重要視しているのは、「Desirability」と「Feasibility」、「Viability」で、ユーザーが必要としていること、実現可能なこと、ビジネスとして成立することの3本が柱である。

Associate VP of ASUS Design CenterのH.W. Wei 氏

Design Project ManagerのYitien Hwang氏

 Zenbook SORAでは、東京で実際に満員の通勤電車を体験したり、荷物の中身まで調査した。また、ボディのテクスチャーや色味についても徹底的に調査して、今の2色に決定したそうだ。

Zenbook SORA担当デザイナーPonien Chen氏:台湾の自然を愛する心をもってデザインしています

 ProArt P16ではクリエイターが使う様々な環境を考慮し、最新の表面コーティングを採用、撥水性を高めている。

ProArt 担当デザイナーMumu Fong氏:台湾はイノベーションが好きなのでダイヤルをつけることができた

ROG Ally X担当デザイナーLovelock Chia氏:台湾には多くのメーカーがあり国の文化として旺盛なプロトタイピングの精神がある

 ROG Ally Xのデザインでは、前モデルを使ったユーザーからの要望を最大限実現するため、大幅にデザインをやり直したそうだ。

手作りのモックアップも拝見できた。ゲームボーイとPS2はChia氏の幼少期の宝物とか。。

水滴実験では、手前の通常塗装ではシミができるが、奥のProArtでは撥水されて残らない

ASUS日本戦略
メインストリームでシェアをとりたい

 

 続いて、ASUSの日本戦略について、システム部門アジア太平洋地域ジェネラルマネージャーのPeter Chang氏、ASUS Japan代表取締役社長のAlvin Chen氏、AUS Japanシステムビジネスグループ・コンシューマービジネス事業部・統括部長のDavid Chu氏に日本市場への取り組みについてうかがった。

システム部門アジア太平洋地域ジェネラルマネージャーのPeter Chang氏

 現在、日本ではZenbook SORAが非常に好調で、1000以上の小売店で販売して頂いている。ユーザーの半数以上は10代と20代の若者で、日本のZ世代をターゲットとした製品として非常に成功している。

ASUS Japan社長のAlvin Chen氏

 これまでは、日本のメーカーに対抗するため、ゲーミングやChromebookなど、変化球で攻めてきたが、これからはメインストリームでも対抗できる製品を投入したい。

 Copilot+PCはまだアーリーアダプターが買っているが、Windows10からの乗り換えで、より多くの人が自然にAI PCを使うようになる。SORAの次の製品にも期待してほしい。

AUS Japanのコンシューマービジネス統括部長のDavid Chu氏

 ASUSは現在もチャレンジ精神を高くもつ企業なので、2画面PCやゲーミングタブレットといった、新ジャンルの製品を出して。とはいえ、新技術を見せびらかすのではなく、ビジネスとして成立するかどうかも真剣に考えて発売できるのが強みである。

 みやのとしては、3画面ノートや小さいモバイルノートも期待してますので、よろしくお願いいたします!! と伝えておきました。

本社で働く8000人の胃袋を満たすため、広大な社員食堂がある(ここに写っているのはごく一部)。惣菜コーナーから、市中にある鍋料理店や麺料理店、日本と違うメニューのモスバーガーも並んでいて1日ここで過ごしたいです。

仕事終わりに使えるジムも広いです

ビリヤードやホッケーゲーム機も並んでいます。いいですね。。。

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

  • 角川アスキー総合研究所

プレミアム実機レビュー

ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン