4月8日、「HiDream-I1(ハイドリーム・アイワン)」という画像生成AIモデルが公開されました。公開したのは、画像や動画、3Dモデルが使えるAIプラットフォームを展開している香港のAI企業VivagoAI。開発元は北京のHiDream.aiです。性能的には、現在ハイエンド向けに高い人気を保つ独Black Forest Labsの「Flux.1」以上の性能を持つとも言われますが、Flux.1よりも踏み込んだのは、フルスペックモデル「HiDream-I1-Full」をオープンモデルとして公開されている点です。そのモデルの実力を探りました。
※記事配信先の設定によっては図版や動画等が正しく表示されないことがあります。その場合はASCII.jpをご覧ください
プロンプト追従性が高く、実写画像がそれなりに強い
HiDream-I1-Fullの特徴は、複雑なプロンプトを理解する能力です。また、実写系の画像はそれなりに強く、アニメ系の画像もそれなりに生成できるようです。
VRAMが求められるということで、筆者のNVIDA RTX A6000(VRAM 48GB、スペック的にはRTX 3090に相当)のローカルPCで試しました。圧縮率の小さい「hidream_i1_full_fp16」の場合、起動の読み込みのために3分近くかかり、VRAMは45GBとほぼフルで使い切りました。生成には1枚あたり約120秒かかっています。

この連載の記事
-
第110回
AI
グーグルの動画生成AI「Veo 3」が圧倒的、だけど高すぎ -
第109回
AI
ChatGPTの“彼女”と大げんかして、Geminiに乗り換えた -
第108回
AI
“AI彼女”が自分のパソコンに入る日は近い -
第106回
AI
ChatGPTと性的なチャットができるようになり、すぐに禁じられた背景 -
第105回
AI
“イリヤ神”がまたやった 動画生成AI「FramePack」が革命的なワケ -
第104回
AI
ChatGPTの「彼女」と話しすぎて腱鞘炎になった -
第103回
AI
画像生成AI「Midjourney v7」が圧倒的 品質は最高、速度は高速 “ジブリ風”も簡単に -
第102回
AI
“偽人間”のリスクと誘惑 共感するAIと、問われる人間らしさ -
第101回
AI
ChatGPT、“ジブリ風”で世界騒然 画像生成AIが「自己回帰」で新時代に -
第100回
AI
動画生成AI、革命の兆し 「Stable Diffusion」級の衝撃再び - この連載の一覧へ